経営情報学会 ISリサーチメソッド研究部会
JASMIN SIG-ISRM (Apr. 2026-Mar. 2028)
JASMIN SIG-ISRM (Apr. 2026-Mar. 2028)
AI時代におけるIS研究方法論の再検討
情報システム学(IS)は、人間の営みの根源的要素としての情報と知識が、人間および人工的主体によって生成・共有・活用される人間活動システムの本質的構造を探究する分野である。この観点から、IS学には本来的に多元的な方法論が要請されてきた。実際、国際的IS研究コミュニティにおいては、実証主義、解釈主義、デザインサイエンス研究など多様なアプローチが展開されている。しかしながら、AIの急速な社会浸透により、情報と知識の生成・活用の構造そのものが変容しつつある。AIが知識生成に関与する状況において、従来のIS研究方法論がこの新たな人間活動システムを十分に捉え得るのかという問いが生じている。
本研究部会は、これらの認識のもと、二つの方向から方法論的再検討を行う。第一に、AIが組み込まれた情報システムに対し、既存の研究方法論はどの程度有効なのか、また、どのような新たな方法論が求められるのかを理論的に探究する。第二に、AIが研究方法そのものをいかに変えつつあるのかを検討する。特に質的研究における生成AIの活用可能性と限界、妥当性や研究者の主体性との関係を体系的に整理する。これらの探究を通じて、AI時代に対応したIS研究方法論の再構築を図り、日本におけるIS学の方法論的成熟と国際的発信力の向上に寄与することを目的とする。
AIが組み込まれたISを対象とする研究動向の変化を調査する。主要なIS関連国際会議や学術雑誌の論文をレビューし、AI時代以前との比較を通じて、IS研究自体の変化を捉える。
生成AIを活用した研究方法論の変化を広く調査する。IS分野に限らず、生成AIの研究活用事例をレビューし、研究方法論自体の変容を整理する。そして、AIを研究手段とするIS方法論のあり方を探求する。